こんにちは!せりレアです!
PTを目指した時のこと覚えていますか?
・誰かの役に立つ仕事がしたい
・将来安定しそう
・とくかく資格が取りたい
・自分がリハビリの先生にしてもらった時のように、自分もそんな人になりたい
などなど。
私の場合は、就職先の院長に「学校に行け!」と言われ取りに行きましたが。笑
今回は、理学療法士(以下PT)の【役割】から働き方について考えるきっかけにしてみてください。
理学療法士のイメージ
PTといえば、リハビリの先生とか国家資格といった所でしょうか。。
【国家資格】このフレーズだけで私の母は、結構を将来を安心してくれています 笑
医者にはさすがになれないけど、「国家資格持ってるなら、結婚しても、子供ができても食べていけるだろう」って思っている親世代は多いんじゃないでしょうか。
医療職なので、人の役に立つ仕事ではありますけどね!(というか人の役に立たない仕事なんてないなと思うんだけど…)
教科書通りに言うと、怪我や病気で不自由な生活から、リハビリテーションを通して、質の高い人生を送っていただくためのお手伝いをする仕事。
ここが理学療法士としての大きな役割ですね。
人生の質を決めるのは誰?
では、その方の人生の質を判断する基準ってなんでしょう?
私は、その人自身だと思います。
WHOとかのいろんな評価基準があるけど、実際はその人がどんな人生にしたいかを決める権利がありますよね。
日頃、デイケアで勤務していると「今日は行きとうなか!」などいろんな理由をつけて利用をお休みされる方がいらっしゃいます。
こちら側としては、来てもらわないと自分たちの給料に反映されるわけなので、試行錯誤、いろんな言い方を変えて、なんとかその日利用してもらう努力をします。
でも…90歳過ぎたおじいちゃん、おばあちゃんに、「寝たきりになるけん」「転んだら大変やけん」と言っても、本人たちはキツイ訳ですよ。私も心苦しい。自分が逆だったら、家でゆっくりしたい。。。笑 と思います。
結果私は、うつ状態になりました。。。
理学療法士になったからできる事
臨床に出れば、多少の人見知りでも、コミュニケーション力は上がるんじゃないかと思います。
基本的に1対1になるので、どんな方とも最初は「はじめまして。」から始まりますね。
その後はいかに相手との信頼関係を築けるかが、効率良くリハを進めていけるかどうかという大事なポイントにもなります。
あとはそうだな〜国家資格なので、資格を持たない方よりは【時給】が良いのかもしれません。
私が住む田舎では、コンビニなどで貼られているアルバイトの時給は850〜900円なんですが、この辺りのPTの時給は1,500円前後。
…それぐらいでしょうか。。。笑
他にも、PTになったからできる事と言えば!思いつく事があれば教えてくださいm(_ _)m
理学療法士とは?
理学療法士は「名称独占資格」と言います。
名称独占とは、
『その資格を持っている個人だけが名乗って良い』という資格。
理学療法士の場合は、
理学療法士および作業療法士法で
『医師の指示の下で理学療法を行う事を業とする者』となっている。
※医師、看護師などは「業務独占」と言います。(その資格を持っていないとできない業務がある事)
理学療法士法では、基本的には理学療法士だけで理学療法の提供はできず、開業権する権利を持っていません。
つまり、この資格を持っていても理学療法を提供したければ、一生、医師の下で働く従業員って事です。
※同じPTでも、海外では法律が違うらしいです。開業できるとかなんとか…(詳しくは自分で調べてみてください!)
そもそも、PTというのはリハビリの専門家。基本的には、患者さんや利用者さんの回復のお手伝いをする仕事ですので、この仕事を続ける以上は一生勉強する事は当たり前。
なぜなら「同じ病名や同じ症状でも、1人1人違うから」です。
日本の医療の多くは、西洋医学をもとに発展してきたされています。
いろんな検査をした結果、「あなたの診断名はこれです」という感じ。この検査をして該当する近い診断名はコレかな?というのが、西洋流。西洋と反対に東洋医学があります。
東洋医学は、その人自身の問題点を探していくという方法。この方法はエビデンスが少ないとかなんとか言われますが、
ようは、その方の病気が治れば良いんです。西洋でも東洋でも方法はなんでも良い。
患者さんがもとめている事は病気を治してほしい!怪我を治してほしい!だから病院に来るのです。
話がそれましたが、PTの役割も同じ。目の前の患者さんが良くなる事。そして以前の生活ができるように回復して、「幸せだな〜」と感じてくれる事じゃないかな〜と思います。
先ほどの「人生の質」で言うと、本人が「このまま家でゆっくり過ごしたい」と思うなら、それが一番良質な人生なんじゃないかと思います。。。
理学療法士でも理学療法士じゃなくても良い
PTとして働く上での悩み所は、「理学療法士及び作業療法士法」に定義されている医療行為の中で、理学療法を提供をしなければいけない事。
鍼灸師のように針やお灸は使えないし、看護師のように注射などの医療行為は理学療法に含まれていません。
つまり、病院や施設で従業員として働くという事は、理学療法士及び作業療法士法の限られた中で回復のお手伝いをしなければいけません。
この狭い医療の中でたくさんの研究を重ねながら、その人に合った治療法を探すPTもいます。それが良いと思う人はそれで良いと思いますし、もっと広い範囲から、治療が選択できるようにしたい人はそうしたら良いと思います。
結局最終的には、相手の問題かなと。
「今、幸せだ」と感じてくれているなら、オールオッケーだと思います。逆に、いやいやデイケアに来て、「運動きついな、いやだな〜」と思っている人がいるなら、とてもかわいそうな事をしているな感じます。
転倒予防とか認知症予防とか言うけど、医療側の自己満なんじゃないかと最近思います…
よかったら、公式LINEに登録して、あなたの意見を聞かせてほしいな〜と思ったりしています♡
役には立つけど、給料は上がらない。
【ここで質問です!】
あなたの職場では、勉強した事や努力した事が給料に反映されていますか?
何を言いたいかと言うと、給料を決めているのは国です。
現場の状況も知らない人たちが、診療報酬や介護報酬という枠の中である程度の金額を決めています。どれだけ毎日たくさんの患者さんを手伝っても、どれだけあなたが身を削って毎日、毎週セミナーに行っても、収入には大きく反映されません。
病院という組織の上に国があり、PTはその病院という組織の中にいる従業員。病院の利益のために働いているわけです。患者さんのために働いているように感じるかもしれませんが、患者さんたちが元気でみーんな良くなれば、病院は必要なくなってしまいます。
減っていくどころか、どんどん増え続けています。病人を増やし、病院に繰り返しきてもらうような仕組みができている事に気づいていますか?
やりがいが見えない理学療法士
国家試験合格はスタートラインに立っただけで、就職してからPTとしてたくさんの方に関わり、失敗など多くの経験をしながら成長していきます。医療に関わらず、いろんな分野の勉強してきたPTは、世界の流れに気づくのが早いです。
つまり、常に準備しています。
この事にコロナでようやく気づく人、それでも怖くて変わらない人、ヤバイ事に気づいて別の道を歩き始める人などいろんな方がいます。
PTを志した時の
・人の役に立つ仕事がしたい
・資格をもって活躍したい
・あの病院で働きたい!
いう気持ちだけで一生楽しく仕事ができる!!という人は、今のままでも全然アリ!
私自身、結婚した、妊娠した、子供ができた時に、働き方が変わりました。変えざるを得なかったと言ってもいいかもしれません。
自分の生活のため、家族との時間、やりたい事を実現する為に、このままで良いのか?と自問する事はとても大切な事。
嫁だから、母親だからといろんな思い込みを一旦横に置いて、あなたがどんな人生を送りたいかを考えてみてください。
今、何をすべきかが見えてくると思います。女性理学療法士を応援しています。