こんにちは!
MILADYの本山愛美です。
今年も理学療法士国家試験が開催されます。受験生のみなさん頑張れ〜!!
職業は目的を達成するための手段である
と最近では思っています。
つまり、仕事は手段なので「人生こうしたい、こうなりたい!」という目標を達成するためには
今やっている事を辞めて、別の事をする事もありって事です。
今回は、理学療法士(以下PT)の年収について書いていきます。
理学療法士の男女差
まず、年間にどれくらいのPTが誕生しているのかをみていきます。
→セラピストプラス+より抜粋
この表からは少しずつ減少傾向にありますが、毎年約1万人のPTが誕生。
2011年で約9万人。2021年で約19万人のPTがいます。
卒業してもPTとして働かないという方法もありますので、そのまま反映されるとは限りません。
養成校も年々減少傾向にあり、試験を受ける人数も減ってきていますね。
次は、男女で比較してみていきます。日本理学療法士協会の調査によると、
男性78,930人
女性50,945人
2021年3月時点での男女比
年齢 | 女性 | 男性 | 差 |
21-25 | 9391 | 12466 | 3075 |
26-30 | 12811 | 18600 | 5789 |
31-35 | 9911 | 17334 | 7423 |
36-40 | 7421 | 11150 | 3729 |
41-45 | 5736 | 8436 | 2700 |
46-50 | 3048 | 5409 | 2361 |
51-55 | 1648 | 2786 | 1138 |
56-60 | 795 | 1682 | 887 |
61-65 | 127 | 622 | 495 |
66-70 | 39 | 270 | 231 |
71-75 | 10 | 113 | 103 |
76以上 | 8 | 62 | 54 |
この表を見ると、妊娠出産をする方が多くなる年代で男女差が大きいことがわかります。
女性は50代を過ぎると大きく下がっている傾向にありますね。
やはり、体力的にも続けることが難しくなるのでしょうか?
男女ともに、60代以降は急激に数が減っていますね。
定年後は別の仕事をしている方が多いのでしょうか?
プロ生活も60代までといったところでしょうか…
人生100年時代。あと40年どう過ごすか考えていますか?
妊娠期間中の仕事への負担
女性は妊娠出産などライフステージの変化で仕事も変化していく可能性があるので、
妊娠期間中の仕事への負担を考えていきます。
妊娠の経験がある方はわかると思いますが、
健康な身体でさえ負担が大きいPTの仕事内容は、妊娠期間中になると負担はますます大きく感じます。
人によって悪阻がひどい人もいますし、
腰痛や恥骨痛など妊娠した事で身体が大きく変化します。
自分以外の大切な守る者ができて、メンタル的にも不安定になりやすい時期になりますね。
家庭内の生活環境や子供の数によっても大変さは変わりますが、
どの職種でも女性はライフステージに合わせた働き方が求められていきます。
これからの社会を支えていく世代がいかに働きやすく、退職せずに勤務してくれるか。
病院や施設経営では必須となってきそうですね。(偉そうですが…笑)
医療福祉に現場では、まだまだ昭和思考の方も多い印象。
副業解禁になった今でも禁止している会社は少なくありません。
医療職ほど、副業は必須だと感じます。
医者もバイトしてますしね!「副業禁止」なんて気にせずさっさと始めましょう♪
女性理学療法士の年収
気になる所はやっぱり年収ですよね?
まずは、年代別で男女差を見ていきましょう。
女性 | 男性 | |
20代前半 | 343万円 | 312万円 |
20代後半 | 354万円 | 368万円 |
30代前半 | 376万円 | 414万円 |
30代後半 | 399万円 | 434万円 |
40代前半 | 445万円 | 476万円 |
40代後半 | 447万円 | 483万円 |
→&CAREERより抜粋
この表からは、30代前半から少しずつ男女差が出てきています。
給与所得全体でみたときの女性の平均は287万円。
女性理学療法士の平均年収は390万円なので、給与所得者全体から見た時の女性PTの年収は高めです。
ですが、勤務時間や業務内容は職場によって変動があると思いますし、
勤務先によって給料の差も多少はあるのではないかと思います。
次は資格別でみた、年収ランキングです。
果たして、女性PTの年収はどの辺りなのでしょうか?
【女性の職種別~医療・福祉】1時間あたり給料ランキング
順位 | 職種 | 1時間当たり給料 |
---|---|---|
1位 | 医師 | 5,659円 |
2位 | 歯科医師 | 3,395円 |
3位 | 助産師 | 2,844円 |
4位 | 薬剤師 | 2,615円 |
5位 | 看護師 | 2,475円 |
6位 | 保健師 | 2,345円 |
7位 | 臨床検査技師 | 2,286円 |
8位 | 診療放射線技師 | 2,211円 |
9位 | 准看護師 | 2,101円 |
10位 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | 1,995円 |
11位 | 介護支援専門員(ケアマネジャー) | 1,916円 |
12位 | その他の保健医療従事者 | 1,863円 |
13位 | その他の社会福祉専門職業従事者 | 1,809円 |
14位 | 栄養士 | 1,799円 |
15位 | 介護職員(医療・福祉施設等) | 1,722円 |
16位 | 歯科衛生士 | 1,696円 |
17位 | 訪問介護従事者 | 1,674円 |
18位 | 看護補助者 | 1,600円 |
19位 | 歯科技工士 | 1,536円 |
20位 | その他の保健医療サービス職業従事者 | 1,403円 |
データ出典:令和2年賃金構造基本統計調査
※平均年収(ボーナスを含む)と平均労働時間から算出
→【2021年版】看護師の仕事は1時間いくら?時給換算してみたら…より抜粋
上記の賃金構造基本統計調査によるデータでは、PTは第10位。
民間資格のケアマネージャーとほぼ変わらない時給ですね。。。
どう感じますか?
コロナでの感染対策。
あれだけ多くの対策をしても、コロナ感性率世界1位の日本です。
感染対策を重ねるよりも、業務以上に対策をしてくれている医療従事者に還元してほしい気もします。
そのトップにいる、お医者様達はどんな勉強をされているのでしょうね?
そもそもコロナについて詳しい情報を持った上で感染対策をされているのでしょうか?
自分で身を守る事も覚えていきましょうね!
女性理学療法士の未来は?
これらのデータを見て私が感じたことは、
国家資格とされている理学療法士の年収は、平均並もしくは徐々に下がる傾向にあるということ。
現時点でもうすでに、診療報酬や介護報酬の改定で現場は益々厳しくなってきていますし、
超高齢化社会への突入で業務内容の変動も考えられます。
少子高齢化で介護する人が減っていく中、介護が必要な高齢者は増えていく。
オムツ交換や夜勤など今のPT業務に介護業務も含まれてくる可能性も十分予測できます。
PTの業務内容については、人それぞれ考え方があると思いますので深入りしませんが、
少なくとも私は、トイレ介助などを毎日するために頑張って国家資格をとったのではありません。
こうなってくると別の道を選択する人も出てくるでしょう。
コロナの影響から、急速に社会情勢や世界情勢が変化しています。
ネット社会は当たり前となり様々な情報が溢れているので、働き方の変化は加速していきます。
理学療法士も国家資格だから、医療職だからと安心している場合ではありません。
オンラインでの診察や遠隔治療が増え、
コロナの影響により病院や診療所の倒産が増えてきています。
前述したように業務内容の大幅な変更も得るかもしれません。
今の職場で定年まで働けば、退職金がいくらで…と計算したり、
ケアマネなどの資格をとって少しでも給料に反映させてもらおうなどとするよりも、
PTとして働きながら、少しずつ自分で収入を得るための準備を始めた方が良いかもしれません。
女性医療職を応援しています!!